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コツコツ防災|防災訓練を日々の生活から考える

指の骨折 で手術をした話①

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はじめに

ざっくり言うと、指を骨折して全身麻酔の大手術(私にとっては)してしまった話です。

プレイリーダー岡の体験談

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プレイリーダー岡の体験談
職場でドッジボール中に、ボールを取り損なったらまさかの「 指の骨折 」。全身麻酔をするほどの手術をすることになってしまいました。しばらくは鉄のピンを刺したままの生活でかなりの不自由生活を送ることになった岡の体験談です。

怪我から病院までのお話

10月上旬、職場で高校生たちとドッジボールをしていました。

小学校の時、うまいとは言えないながらも5年近くドッジボールを習っていたため、これまでも問題なくドッジボールをやっては、速球もバシバシとっていました。

しかし、この日は人数が少ない勤務体制と疲れがたまっていたこともあり、眠い目をこすりながらの参加。はじめはどんどんボールをキャッチしては子ども達をバシバシ当てていましたが、30分ほどたって疲れてきたころ、ある子どもが投げた強いボールを取り損ない、指に激痛が走ります。「つきゆびかな」とおもい、終了後に自分で冷やし(アイシング)テーピングで固定して様子をみました。

次の日、仕事をしていても何か違和感、痛みを感じてテーピングをとってみると青く腫れが増している指。

これはまずいなと思い、上司に相談、定時で仕事をあがり近くの外科医院にいってみました。

職場でもよくお世話になる外科医院、先生に「今日はどうしたの?自分がやったの?」と声をかけられながら指を見せると
「あちゃー、これはまずいね。何したの?ドッジボール?折れてなきゃいいけど。レントゲン取るよー。折れてたら手術だよ、きっと手術だよー」
と言われます。

岡「…えっ、しゅじゅつ?ドッジボールで…手術?」
先生大袈裟ですね、と思いながらレントゲンを撮ると、やっぱり右手の4番目、薬指のところの骨が三角形に折れていました。

すぐさま「紹介状かくから、明日の朝一でいってきてね。うちでは手術できないから。」
先生の説明によると、マレット指という骨折だということ。

マレット指という骨折

「マレット変形(槌指)」
指の第1関節が木槌のように曲がった状態になるので、マレット変形と呼ばれます。マレット変形のなかには、伸ばすスジ(腱)である伸筋腱が伸びたために生じるものと第1関節内の骨折が生じて起こるものがあります。
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レントゲン
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…骨折を伴う骨性マレット指の場合には、手術を必要とすることがあります。

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引用元:日本整形外科学会「マレット変形」

私の場合は、完全に小さな骨と手をのばす時に使う筋が一緒に飛んでしまっている骨折を伴う状態とのことでした。

先生の判断により、全身麻酔の手術をすることになってしまいました。

入院から手術のお話

入院が決まってから4日の間に、入院手続きや説明を受け、2泊3日の入院の準備を行いました。

10月12日
午後から入院となりました。担当の看護師さんからの紹介のあと、早速自身のベッドへ。

入院中のスケジュールを聞くと、
入院した12日の今晩の夕食を食べたら、翌日13日は朝から点滴で過ごし、ご飯なし。
13日の午後に手術予定で、全身麻酔の手術のため夜もご飯がでないとのこと。
14日の朝食にようやくご飯が食べられるそうで、お昼には退院というながれでした。

ちなみに、仕事との兼ね合いで14日は仕事が夜勤のスケジュールだったので、退院先からそのまま夜勤へ行く予定になっていました。自分でもさすがに無理かな?と思いましたが、主治医の先生いわく「退院したらすぐに仕事に行っても大丈夫ですよ」とのこと。

入院先の病院は、パジャマやタオル、手術着などがまとめてレンタルになっているようで、入院の説明時には、「衛生面からみなさんこれにきがえてもらっています」とのこと。入院時には使いそうな化粧水などの基礎化粧品やお風呂グッズ、下着や靴下の替えをもってきていくだけでした。

「あぁ~楽だな。」なんて思って実際に入院したら、パジャマだけではスースーするし、透けるしということで、結局いろいろなものが必要ということになりました。結局、家族にホームセンターでグレイ色のTシャツを買ってきてもらいました。周りの人も同様に、私物のTシャツを着用している人も多くいました。

病院によっても多少違うかもしれませんが、今回、入院をするまで手術の予定時間はなんとなくでしかわかりませんでした。手術予定の時間は当日の急な変更などもあるため事前には○日の午後という伝え方をされ、詳しい時間については、入院後におおよその時間を教えてもらうことができました。

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1日の目夕食

10月13日
朝から点滴をしました。
注射も苦手な私は、点滴の針が入った状態だけでも気持ち悪くなってしまいます。
「なんでドッジボールで、ここまでなるんだ…」そんな思いでいっぱいでした。

その後、体温や血圧などちょっとした検査をした後は、手術着に着替えて手術を待ちます。

手術の際には、特に全身麻酔を伴う手術の場合は、身内など緊急時に同意がとれる人の付添い人を求められます。
幸い、私の家族も仕事に都合をつけて立ち合いをしにきてくれましたが、家族や立ち会ってくれる方がいない患者さんはどうされるのだろう…
と思い、ネットで調べてみると、病院側との話し合いで付添人なしで手術を受けました!という声もちらほら出てきました。

全身麻酔

ここで全身麻酔を受けたことがない方に、どんなものなのかを以下に載せておきます。
三井記念病院の麻酔科の説明がわかりやすかったので、そこから抜粋しますと

全身麻酔は、通常、麻酔導入薬を点滴から投与することにより無意識にさせます。 意識消失後に、人工呼吸のためのチューブを口もしくは鼻から気道に挿入して、人工呼吸を行います。 手術(麻酔)中は、吸入麻酔薬や経静脈的麻酔薬を持続的に投与します。 手術が終わってから、麻酔薬の投与を中止します。麻酔薬投与中止後5分から15分で目覚めます。 目が覚めたことを確認してから、人工呼吸のためのチューブを口から抜きます。 この時、麻酔から完全にさめているわけではないので、およそ半数の方はチューブが口に入っている記憶はありません 。しかし、麻酔の後でのどの違和感や痛み、声のかすれを生じることがあります。この症状はおよそ半日続きます。 その後、状態が安定していることを確認してから、手術室から病棟もしくはICUやHCUにベッドで移動します。引用元:三井記念病院麻酔科「麻酔の種類」

全身麻酔は意識がない状態で行われます。

麻酔の危険性及び合併症のリスクには、様々なものがあり、日本麻酔科学会のホームページに詳しく載っていました。

大きくは麻酔による合併症・偶発症や硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔の合併症・偶発症、元の病気の悪化や高齢者の方の合併症に分類され、
私の場合は、特に心筋梗塞や肺塞栓症に注意してくださいねと説明をうけました。

心筋梗塞・肺塞栓症
1.8~3.0%程度の発生率が報告されています。心筋梗塞を起こして死に至る頻度は21%、一度心筋梗塞を起こしている人で再梗塞を起こす頻度は7.7%、特に心筋梗塞を起こして3ヵ月以内の手術の場合の発生頻度は17~35%前後と報告されています。
多量の血栓(血のかたまり)などが肺の血管に詰まると呼吸困難、胸痛、ときに心肺停止を引き起こすことがあります。これが肺塞栓症で、一旦発症すると死亡率が10〜30%を超える危険な病気です。「エコノミークラス症候群」と同じものです。発生頻度としては0.008〜0.04%程度ですが、これが原因で死亡する頻度は17%(6人に1人)と報告されています。肺塞栓症が起こる主な原因は、下肢血流の停滞(血の流れがゆっくりになること)によって、足の太い静脈にできる血栓(深部静脈血栓)によります。長期間寝たきりの状態、および一時的に動けない状態(手術時)では、膝から足首までの筋肉のポンプ作用が弱っているか、機能が完全に停止していることがあるために血液が固まりやすくなり、この病気が発生しやすくなります。手術後の深部静脈血栓の発生頻度としては 10.8〜31.3%と報告されています。引用元:日本麻酔科学会「元の病気の悪化や高齢者の方の合併症」

様々なリスクがあるから付添人を設けているわけですが、やはり、付き添ってくれる人がいない方も多くいるため、近年では身内がいない入院患者のサポート会社を探せるサイトもあるようです。

手術後の痛み

そうこう言っているうちに、私は無事に手術が終わり、なんとなく意識の戻ってきたところで手術台からストレッチャーへ、そしてふわふわしたまま気が付いたら病室にいました。

しばらくすると、手に激痛が!!右手には包帯がぐるぐる巻きでどうなっているのかわかりませんが、術前の説明どおりであれば鉄のピン2本が骨に打たれて指にささっている状態のはず。

すぐに看護師さんを呼び、「痛み止めを!!」とお願いしました。

点滴でじわじわと効くタイプのものを用意してくれましたが、これが全くといっていいほど効かない。

結局、夜も痛み止めを出してもらえず、翌日の朝までまるで右手が燃えているような痛みと大格闘し、背中は汗だくになりました。

こんな状態で次の日仕事にいけるのでしょうか?

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岡歩美

岡歩美

子どもが笑って暮らせる環境にはきっと誰もが快適と感じられるとっても住みやすい環境ではないかと信じ、「おやこ」や「わかもの世代」を対象に活動。暮らしや仕事に役立つ情報や楽しい時間を身近な人と共有できる「コミュニケーション」の機会をつくっている。地域で自分の役割を生かせる場を見つけてもらえたらと、自身も役割を模索しながら前向きに修行中。

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