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コツコツ防災|防災訓練を日々の生活から考える

防災 とは?

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防災トランプ開発者の福本塁です。

防災とは?

防災

防災 について考えてみる

今更ですが、「 防災 」について考えて整理したことを書きたいと思います。
偉い先生方が防災について概念整理や正しい使い方について解説して下さっていると思うので、僕は「普段の生活の中で、『 防災 』を意識しているけど、意味についてはあまり考えていない人」向けに、ある程度噛み砕いて(場合によっては正確でない)伝えるという主旨で書いてみたいと思います。また、「 減災 」という言葉も別にあるのですが、敢えて明確に分けずに書きます。大事なのは「いかに普段の生活に取り入れることができるのか?」という観点だと思いますので。

防災 の意味

意味:災いを防ぐ。災害を未然に防ぐ取り組み。
概念としてはわかりますが、この言葉だけだと抽象的(何を指しているのかわからない)なので、僕たちが 防災 を捉える・する・やるには、具体的に考えていく必要があります。

防災 をちょっと細かく考えてみる

「災害」と「防ぐ取り組み」について考えてみます。

防災 の「災」

災害・・・細かいですが、「災」と「害」に分解できます。つまり、害をもたらす「原因」と害を受ける「誰か・何か」があるということです。

     

  • 原因について考えてみると、「自然現象」、「人間以外の生物」、「人間」などが原因として考えられます。
        

    1. 自然現象:暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火、雷、竜巻
        

    2. 人間以外の生物:動物、植物、菌類・細菌類(その他生物全部)やそれらが行ったこと等
        

    3. 人間:人間や人間が行ったこと等

     

  • 対象について考えてみると、「個人(人間)」、「社会(人間)」、「個体(人間以外)」、「社会(人間以外)」、「その他」が考えられます。

     ※「自然(しぜん)」という言葉について、細かく言うと、自然の中に人間を含むという概念(自然:じねんと読みます)が日本の土着の考えなのですが、敢えて分けて考えてみたいと思います。

防災 の「防」

防ぐ取り組み・・・大きく分けると3つくらいでしょうか。

     

  1. 災害につよい場所・空間をつくる取り組み
      例)津波で言えば、高い堤防をつくること。堤防の耐久度と高さ以下の規模の津波であれば人の意識に関わらず被害を防げるという防災。
     

  2. 災害につよいひとを育てる取り組み
      例)津波で言えば、人が避難できるように訓練すること。情報の収集、状況の把握、適切な判断、迅速な避難といった人の意識、知識と能力を高めることで被害を防げるという防災。
     

  3. 災害の原因や対象についてメカニズムなどを明らかにする取り組み(①と②の底上げですね)
      例)津波で言えば、津波の発生メカニズムや人の避難行動心理などを明らかにするという防災。

防災 をあらためて人間目線でまとめてみると

自然現象、人間以外の生物、人間が原因となって、個人(物や財産をふくむ)や社会に不利益が生じないように、場所・空間をつくったり、ひとを育てたり、原因や人間のメカニズムを明らかにしようとする取り組み。

という感じになるのではないかと考えました。

防災 はいつやるもの?

例えば、大地震が起きる点を基点に考えると、以下のような「いつ」が考えられます。
防災 はいつやるもの?

  1. 平常時、日頃、普段
  2. 緊急地震速報が発令してから揺れが発生するまで
  3. 揺れが発生してからおさまるまで
  4. 初期避難が完了するまで
  5. 復旧が完了するまで
  6. 復興~平常時へ

時間的には等間隔ではないですが、それぞれのタイミングで、できること、やれることが変わってくると思います。
また機会を改めて上記タイミングについて詳細を考えてみる記事を作成したいと思います。

防災 の専門家

防災 の専門家
「防災」の専門家。というと、立派な先生方をイメージしますが、僕もそういうイメージです。でも、専門家と一口にいっても「 防災 」の意味を考えてみてわかるようにハッキリ言って「多様」です。
ヘタクソな絵で申し訳ないですが、津波1つを例にしても、絵に示すように分野がそれぞれ全く異なってくるわけです。
全てを網羅した「 防災 」の専門家という方はなかなかいないんじゃないでしょうか。

僕自身も勉強中の身にも関わらず、あちらこちらにお呼び頂いて「 防災 」の話をさせて頂いています。
僕の場合は試行錯誤中ですが、あえて専門分野をあげるとすれば「 防災を考えるための場づくり 」に関する専門家なのかもしれません。
重ねて言いますが、勉強中で試行錯誤中です。様々な人の生活に根差せるように防災トランプを開発し、地道に取り組みを続けています。

防災 を考えてみて改めて「コツコツ防災」の意味を考えると

コツコツ防災 は、大災害だけでなく、身の回りで起こる危険について体験談や考えをシェアすることで知識や経験を継承、伝承し、自助・共助を促進することを目的としたサイトです。

とざっくり銘打って始めた本サイト。上に書いた「防災」の意味って、ようは「ひとりでやりきるのは不可能に限りなく近い」と思ったのと、「いつかくるもしものために」といった大災害だけでなく、「日々おこりうるいつものために」といった生活に着地した視点で「防災」となる体験談や考えを積み重ねてシェアする場をつくっていきたいと改めて思いました。

防災 をシェアする場づくり

僕は②の「災害につよいひとを育てる取り組み」としての「 防災 」を実現する手段として「防災トランプ」を開発しました。
「親睦型の防災訓練」と位置付けて、「既存の防災訓練」に参加する人を増やすためのツールとして、様々な地域で活用していただいています。
防災訓練についてはまた別途記事を書いてみたいと思います。

防災 はじめてみませんか?

志ある方々によって、全国各地、さまざまな「 防災 」に関する取り組みが始まっています。
新しく始める余力があれば、得るものは大きいと思いますし、そんな余力ないし、面倒っていう方は、是非、トランプやりながら話すところから始めましょう。
毎月、第2日曜日に神奈川県相模原市淵野辺駅近くで、「防災トランプのはじめて教室」を開催しています。
興味ある方は是非、イベントカレンダーをチェックしてご参加ください。
そういった教室始めたい方も是非お問合せください。

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福本 塁
1982年生まれ。「防災トランプ」開発者。長岡造形大学 建築・環境デザイン学科 准教授。博士(工学)。防災士。日常の会話になかなか出てこない「身近な危険」や「災害」について個人の体験談や考えを、楽しく、世代をこえて話し合う場をつくる活動を行っている。
福本 塁

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