ありんことあそんでたらじょうおうありにてをかまれた。ママにいじめてたんじゃないのといわれた。(4歳男の子)
福本です。防災トランプのはじめて教室で4歳の男の子が話してくれました。
「アリに噛まれる」
一見、大したことない話のように思えるかもしれませんが、実は「ハチ」と同じく「アナフィラキシーショック」を起こす可能性もあるんです。
というのも「蟻酸(ぎさん)」って聞いたことありませんか?
この蟻酸がハチの毒でもあり、「アリの酸」と書くようにアリも持っているものになります。
アナフィラキシーは、飲食(アレルゲンの摂取)、皮膚にふれる、注射、吸入などによって起こります。
「手を噛まれる」という状況は、「蟻酸が皮膚にふれる」状況ということになり、アナフィラキシーが起こる条件の1つを満たしています。
アナフィラキシーが起こるかどうかはとても大きな個人差がありますが、「自分だけは大丈夫」と思ってしまうほど危険なものはありません。
実際にアリにかまれてアナフィラキシーが起きたと報告されている記事もあります。
昨日の朝、庭に水撒きに出た時、1mmくらいのアリに足を3か所刺され、その後急性アレルギーのアナフィラキシーショックになり、病院で治療を受けてきました。
全身に蕁麻疹が出て、目の中まで腫れ上がり、呼吸困難、発声困難になるという症状でした。引用元
かゆい、少し腫れるくらいなら大きな問題はありませんが、全身に症状が出始める、舌が痺れるなどの症状はとても危ない状況になります。
アリも「危険生物」であるということがおわかりいただけでしょうか?
庭で見つけたら徹底的に駆除するといったような怖い発想ではなく、庭仕事をする際には靴を履いたり、軍手をしたり、肌の露出を少なくしたりと「噛まれないようにする」という予防の行動がとても大事になります。
福本 塁
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