2015年9月8日~10日の大雨の際(50年に一度の大雨)、なんと栃木県日光市にいました。車で移動していたのですが、東北自動車道は通行止め、滞在先のペンションでも外出禁止。雨が弱まって帰ろうとした10日、なんと道路が冠水していて冷や冷やしながら水の中を車で走りました・・・。
福本です。大学の用事で、9月8日~9月10日まで栃木県日光市に滞在していました。
台風17号と台風18号にはさまれて、ものすごい雨でした。
なんとこの雨、数十年に1度のレベルの時間雨量で特別警報が出されました。
特別警報=平成25年8月に運用開始。数十年に1度しかないような自然現象が予想され、東日本大震災の大津波や、死者・行方不明5千人以上の伊勢湾台風、死者70人以上の紀伊半島豪雨など、重大な災害の危険性が迫っていると判断した場合、気象庁が発表する。過去には26年の台風11号で三重県に大雨が降った際などに出されている。火山の噴火警戒レベル4と5、高さ3メートルを超える大津波警報なども特別警報に当たる。
引用元:気象庁
引用元:気象庁
さてさて、こんな大雨の中移動しているときにヒヤリとしたことがあります。
- 高速道路を走っているときに隣を走行中の車が水たまりを跳ね、鉄砲水のような大量の水が福本が運転する車のフロントガラスに直撃してワイパーが追い付かず2秒くらい目の前が水で見えなくなったこと
- やっとの思いでたどり着いたペンション(坂の上)から坂を下った道路(地形的に谷)でマンホールが吹き飛んで水が噴水のように出ていたこと
- 雨が弱まって帰ろうとしたときに道路が冠水していて「ここ車で通れるのか?」とヒヤヒヤしながら走行したこと
どれも、怖くないですか?あの期間にすべて体験しました。
さて、この中でも③に注目して考えたいと思います。
引用元:JAF
JAFで「冠水走行実験」に関する詳しい解説があるので、是非ご覧になってください。
冠水走行実験後のポイントだけ抜粋させて頂きますと・・・
- エンジンが停止した原因は、エアインテーク(空気の取り入れ口)を通してエンジン内部に水が入ったためと考えられる。
- 同じ水深でも、速度が高くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなる。
- 速度を落とせばある程度まで走行できる可能性はあるが、他の要因でエンジンが止まることもあるので、走りきれるとは限らない。
- 実際の冠水路では水深も水の中の様子もわからないため、冠水路に遭遇したら安易に進入せず、迂回することを考えた方がよい。
引用元:JAF
ということです。
車にもよると思うのでどのような点でチェックできるのかを少し考えてみたいと思います。
引用元:JAF
理論上は「マフラーの吸気口が水に浸からない深さ」になります。実際にはさまざまな要件があるので一概には言えませんが、ひとまずの重要なポイントとなりそうです。
※写真、少し傾いていてすみません。
ご自身の車で「マフラーの吸気口までの高さ」を調べてみるとよいかもしれません。
僕はこのときスズキのkeiに乗っていたのですが、マフラーの吸気口までの高さは約24cmでした。
- 障害物がない、穴や側溝がないことを確認(河川・水路と道路の区別がつきにくい)
- アクセルを緩めない(緩めると水が逆流します)
- ギアはローギアにする(エンジンを高回転にして排気ガスの排気圧力を高める)
- スピードを出しすぎない(出しすぎると水をまきこむ量が増えてしまう)
高台にいて床下浸水の心配がない、土砂崩れの心配がないのであれば、冠水した道路を利用した避難よりもその場にとどまることも一案です。
冠水時は河川・水路と道路の区別がつきにくいため、走ることよりも迂回する方が賢明です。
相模原に戻ってくるまで、東北自動車道が使えなかったので宇都宮まで研究室の後輩を送り、下道で通常の倍くらい時間をかけてトロトロ帰ってきました。
帰宅途中に立ち寄ったスーパー銭湯でお湯に浸かったときの開放感が半端なかったです。
福本 塁
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